ゆるっと薬膳を楽しむmogumoguです。食べることが好きなだけの私でもできるなんちゃって薬膳をシェアしていきます。最近湿気や暑さで体が重いと職場でもよく聞きます。胃腸が弱い人が影響を受けやすいといわれる「湿」によるむくみやだるさの対応として、前回は『利湿』作用がある「とうもろこし」を紹介しましたが、今回は梅雨の時季に湿気や暑さで食欲がなく、頭が重だるい時に食べたらいい「大豆」と、肌や髪をきれいにしてくれることでおなじみの「ひじき」をセットで紹介したいと思います。
「大豆」は女性の味方!
「大豆」といえば女性ホルモン「エストロゲン」に似ていて、体内でエストロゲン受容体と結合して、エストロゲンに似た働きをするといわれる「大豆イソフラボン」で有名ですよね。意識的に摂取されている女性は多いのではないでしょうか?
「大豆」は実は梅雨の不快な症状にも効果的なんです!
体にやさしい「大豆」は消化吸収力を助けます
大豆は「平性(へいせい)」で「甘味」をもち、体にやさしく、弱った脾(消化器系)や「胃」の働きを高め、消化吸収力を促進し、食欲不振やお腹の不調の改善します。腸内環境を整え、便秘解消や美肌効果も期待できます。
むくみや余分な水分を排出してくれる「大豆」
大豆には利尿作用があって、体内の余分な水分や湿気(湿邪)を取り除いてくれます。梅雨時季の「湿」によるむくみや体の重さの改善に期待できます。デトックス作用もあって老廃物の排出も手伝ってくれます。
納豆や枝豆など、「大豆」からできているものは沢山ある
「枝豆」は「大豆」がまだ若く緑色の状態で収穫されたもので、「納豆」も「大豆」を納豆菌で発酵させたものです。「大豆」を食べることは気軽にできそうですね。
※薬膳ではネバネバ食材は「湿」が溜まると言われています。梅雨の時季やお腹が張りやすい人は納豆以外の大豆商品がいいかもしれません。
美肌や美髪効果だけでない!血を補う(補血)作用がある「ひじき」!
低カロリーでミネラル(鉄・カルシウム・ヨウ素)が非常に多いと知られている「ひじき」ですが、蒸し暑い梅雨の不快感を和らげる助けもできます。
蒸し暑い梅雨の不快感を和らげる「ひじき」
ひじきは余分な水分を排出し、むくみを改善する効果があります。また、体の熱をさます「寒性」の食材なので、蒸し暑い梅雨の時季にオススメです。ただし冷えやすい体質の人は、「温性」の食材(にんじん・なつめ)と組み合わせるといいです。にんじんも補血の働きがあるので、組み合わせること補血効果がアップするのでオススメです。
「ひじき」は「腎」を補う黒い宝物
血を補い、貧血や抜け毛、乾燥を予防する「ひじき」!余分あ水分を排出してくれて、むくみや痰を改善してくれます。しこりや、腫れを和らげる働きがあるので、梅雨の時期の体調管理や美容に役立ちます。「腎」を補う黒い食材は生命力や気力を養い、老化防止やアンチエイジングにも役立つとされています。これは、食べないわけにはいきませんね。
黒い食材は「ひじき」のほかに、「黒ゴマ」「黒豆」「こんぶ」があるよ
いくらいいものでも、「ひじき」の食べ過ぎは良くない
ひじきはヒ素の含有量が比較的多いので、長期間大量に食べると皮膚症状やがんなど健康リスクが高まる可能性があると言われています。また、食物繊維の取り過ぎで腹痛や下痢になることもあります。甲状腺に問題がある人は、ヨウ素の過剰摂取にも注意が必要です。適量(ゆでたひじきで1日50g程度、週1〜2回)を守り、バランスよく食べてください。
ひじきの煮物に大豆を入れて作ってみました
スーパーに行ったら、生ひじきが売っていたので、ひじきの煮物を作りました。梅雨に入ったのですが蒸し暑さはあまりないので、「温性」のにんじんを一緒に入れたので、補血作用もアップしているはずです。もちろん大豆も入れました。
生ひじきは乾燥ひじきと違い、水で戻す必要がないので便利です。
鍋を温めたら、ごま油をひいてひじきを炒め、にんじんや大豆を入れて砂糖・酒・醤油で味付けしただけ。あっ、椎茸も入れました。
梅雨の時季、ひじきの煮物はいかがでしょうか?
黒い食材や豆類をつかって薬膳を暮らしに取り入れていきたいですね。
次回は梅雨時季にもいいし、夏ばて防止にも効果がある「梅」をご紹介予定です。
→過去記事「とうもろこしの薬膳はこちら」